2022年6月26日

シャンティイ クレイユエモントロー ウェッジウッドなど♪ ファイアンスフィーヌとクリームウェア

アイボリー〜クリームのお色が素敵な、イギリスで言えばクリームウェア、フランスで言うファイアンスフィーヌのお品ものたちのご紹介です。


イギリスもフランスもどちらも美しいですね♪


シャンティイ窯からは、素敵なリムのプレートを3枚。

シャンテイィ窯といえば大変古い王室のポーセリン窯でしたが、シャンティイ城のコンデ公の為の食器はテールドピープ製です。(パイプ用に使われていた白い素地。テール=土、ピープ=パイプ)

それまでの赤っぽいテラコッタに白い釉薬ではなく、イギリスの素敵なクリームウェアのような白っぽい素地の食器が要望されるようになりました。
モントロー近郊で見つかったカオリンを使って白い食器作りが始まったのが18世紀後半。
19世紀初期のシャンティイ、クレイユ、モントローを始めとするカサコソ感のある軽い素地がテールドピープです。


このリムのデザインも、イギリスのクリームウェアの影響が見られます。
というのも当時フランスでのファイアンスフィーヌ初期の技術者がイギリス人だったからです。

1枚目
1枚目の裏には刻印はありませんが、他の2枚と一緒に仕入れていますのでシャンティイ窯で間違いないと思います。


2枚目



裏側。

読みづらいですが、CHANTILLYとPの文字が入っています。


3枚目。

裏側。
こちらもCHANTILLYとP

3枚ともテールドピープにしては大変状態のよろしいお品です♪

ですが、大変繊細な素地です。
衝撃や急激な温度の変化に弱く、日常使いには向きません。
たまの機会に使ってみたり、コレクション用として大切にしてくださる方へ。

素地はアイボリーというよりクリーム色のほうが近いと思います。
イギリスのクリームウェアのお色に近づけたかった意思伺えます。


そして、ガーランドレリーフの美しいウェッジウッドのコンポティエ。

こちらはイギリスのクリームウェア。
アイボリー色です。


写真の色の具合が違いますが、ウェッジウッドのガーランドレリーフはすべて同じお色、アイボリーです。
デザート皿とメイン皿。


こちらもクリームウェアを模範した、19世紀初期ロンウィ窯の透かしリムプレートになります。
大きめのお皿です。

修理跡が縁に見られます。


クリームウェアの印象からだいぶ進化した19世紀中頃〜後期のクレイユエモントローの白いレリーフ皿。
アイボリーというより真っ白に見せるためにか、釉薬には少し青っぽい顔料が含まれています。
(クリームウェアの場合はグリーンっぽい顔料が溜まっている部分が見られることがあります)


一枚だけ、ブルーラインの入ったレリーフ皿もあります。


大きさが微妙に違います。



 気になるお品ものはありましたでしょうか。

詳細はUP後のオンラインショップでご確認下さい🙏

どうぞお楽しみに❣

そして、今回もお伝えしなければなりませんが、コロナに加え、ウクライナへの不法侵略の影響で、お荷物到着の遅れが出てきてしまう場合も考えられます。
4月中旬以降落ち着いており通常通りの日数で到着してくれていますが、基本的にお待ちいただいても構わないとおっしゃってくださる方のみにご利用いただければと思います🙇‍♀️

店長イデコ😊


グルニエイデコのオンラインショップ

https://grenierideco.com

2022年6月25日

エミールテシエの個性的なピシェたちとシモーヌさんの白いプレート

 次回更新予定のお品もののご紹介です。

20世紀白いファイアンスの素敵なお品から。


エミールテシエの大変個性的なピシェとコルベイユ。
ピシェたちが、とっても個性的すぎちゃったかな💦って思っておりますが、気に入ってくださる方がいらっしゃったら良いなと思っております。

持ち手が両サイドに、

注ぎ口も両サイドにあり、
下の方に丸いボタンのようなレリーフがある古代の水瓶のようなピシェです。


安定が良いので大きめのブーケも生けられるかと思います。


こちらもまたエミールテシエのピシェとしては珍しい、渦巻きとジグザグしたレリーフのお品です。


細長のピシェです。




そして次のピシェが面白い。
3ヶ所に人面がある、レリーフピシェです。
誰なのでしょうか。
人物のモデルがいるのかいないのか考え出したら止まらないピシェです。


真ん中は優しいマダムのお顔。


両サイドはそれぞれ険しいお顔のムッシュたち。。。

いったいどうして???

20世紀初期のフランスのバルボティーヌには人面を模ったピシェが生産されておりましたので、それらがインスピレーションされたのか?
バルボティーヌの人面は有名な政治家や軍人などの英雄がモデルになっていたいみたいです。


バルボティーヌの本から↑


ドライフラワー挿してみたら、カーッと怒って噴射しているおじさんみたいになってしまいました。爆


女性は優しいお顔。


と言うことは、この二人のムッシュは恋敵?

何度考えても答えは出ません。



そして、久しぶりに、葡萄レリーフのコルベイユ。


側面の葡萄のレリーフと、パニエ風の編み編み、繋ぎ目にはお花が付けられ、とっても手が混んでいます。


鉢カバーとして、そのままでも大変絵になります♪



そして20世紀の白いファイアンス続きます。
シモーヌ・ファヴィエさんの白いプレートとカップです。


今までに何度かご紹介してまいりましたが、(といっても2回?)もう2度と出会えないだろう、出会えないだろうと思いながら、今回も少しですが手に入れることができました❣️

上の写真は直径27cmほどのメイン皿です。
2枚ご用意しております。


この大きは初めてご紹介すると思います。
クレイユエモントローのデザート皿と並べてみました。


パン皿ほどの小さめのデザート皿も2枚、ご紹介できます。

下地が黒っぽい素地みたいで、白釉が透けた部分にコントラストができて美しいです。

また、プレートという名にふさわしく、本当に平です。

伝統的なムスティエ陶器をもとに作品を作り続けていた、シモーヌファヴィエさんのお品です。

今では亡き陶芸家さんですが、20世紀のムスティエの巨匠と言ってもいいのではないでしょうか。
有名デザイナーなどがシモーヌさんの食器を注文し、シモーヌさんが他界された後は高値がつけられています。

18世紀のムスティエももちろん素敵ですが、洗練された女性ならではの繊細さが魅力なのでしょう。

そして、1点だけカップ&ソーサーもあります。


詳細写真はオンラインショップでご覧いただけたらと思いますが、中央に極楽鳥、そのほかはお花が絵付されています。

伝統的な18世紀のムスティエの絵付に従って絵付されたのでしょう。
どこか不器用にも見えるヘタウマ的な絵付けは、下手なのではなく、18世のムスティエの絵付けが本当にこういうものだったと再発見してくれるものです。

丁寧に細かく絵付されると言うより、ささっと芸術的な絵付けが主流だったようです。

大変味わいのある絵付けもどうぞたのしみながら、お茶されてください。



以上のお品物たちはまもなくグルニエイデコのオンラインショップでお目にかかれます💖

どうぞお楽しみに❣️

そして、今回もお伝えしなければなりませんが、コロナに加え、ウクライナへの不法侵略の影響で、お荷物到着の遅れが出てきてしまう場合も考えられます。
4月中旬以降落ち着いており通常通りの日数で到着してくれていますが、基本的にお待ちいただいても構わないとおっしゃってくださる方のみにご利用いただければと思います🙇‍♀️

店長イデコ😊


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2022年6月22日

夏のヴィンテージ南仏陶器特集♪ 20世紀アプト窯やビオット窯、ピションなど♪

 夏の南仏陶器特集です♪

モダンな20世紀のお品たち。

アプトやビオットのヴィンテージ食器になります。


今のフランスの流行りが20世紀のヴィンテージ食器で、南仏陶器だとヴァロリス窯のものは大変高くなってきています。
それよりも珍しいアプト窯も交えて南仏陶器のご紹介です♪

グリーンのお色が南仏らしいお皿から。



花リムの素敵なデザートサイズのお皿は4枚。
すべて美品です。
窯は不明ですが、ビオットの雰囲気があります。


丸リム皿はビオットです。

1枚にチップありますが、他はヴィンテージとして良い状態です。


グリーンと黄色でいろいろ合わせていただけます。


こちらもデザートサイズのお皿。
自然な顔料の黄色にリムにカーキ色が使われています。
上からかけられた釉薬の色ではなく、素地自体のお色です。

写真だとお色がよく出ていないかもしれませんが、自然な顔料のお色はいつも撮影に困ります💦
実物はもっと素敵です💛


状態良いもの5枚。




裏にチップのあるもの含めBランクも3枚あります。
このカケ部分から素地自体に色がついているの分かりますね。

20世紀アプト窯再生時期のお品です。
20世紀はじめにアプトの窯は閉鎖してしまいますが、ベルナール家の奥様の方のご家族が引き継いで復活します。
1940−70年くらいにアプトの街で販売されたり、伝統的なアプトの食器や新しいデザインまで地道に続けていたようです。
ベルナール家の窯はもう存在しないと思いますが、ご家族ではない新世代の方たちが自分でアトリエを開き、それぞれに伝統的なアプトの陶器作りを続けています。

新しいアプトも素敵です。


大きさ比較。


真っ黄色のお皿。
これはモダンなおそらくアプト窯のものだと思いますが、刻印はありません。


小さめのパン皿ほどの大きさと言ったら良いでしょうか。


右のように大きめの深めのお皿もあります。


大きめの深皿はほぼ全てにチップがありますので、2枚セットでお安く、お気軽にご自宅用で使っていただけたらと思います。

キッチュな黄色に見えてもサザビーズから来ているものです。
どなたかのコレクションだったのでしょうね。
(私はサザビーズで購入したわけではありません笑)
記念にシール残してあるものもあります。笑


チップの様子。

詳細などはアップ後のオンラインショップでご覧ください🙏


はっきりした黄色が南仏の夏って感じですね。
これで夏を楽しまれて下さい♪


それから、ピション窯のラヴィエとオーバルプレートもご用意しています♪


夏の南仏ヴィンテージ特集、どうぞお楽しみに!!!



そして、今回もお伝えしなければなりませんが、コロナに加え、ウクライナへの不法侵略の影響で、お荷物到着の遅れが出てきてしまう場合も考えられます。
4月中旬以降落ち着いており通常通りの日数で到着してくれていますが、基本的にお待ちいただいても構わないとおっしゃってくださる方のみにご利用いただければと思います🙇‍♀️

店長イデコ😊


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