2019年5月31日

次回更新商品のご紹介です♪ 黄釉の南仏陶器たち

南仏の太陽のように、おおらかで温かみのある黄釉。

黄色にもいろいろあって、淡い優しい色から濃いはちみつ色まで、それぞれに表情が違います。





また、産地もアプトやオーバーニュ、今回はコートダジュールのものもあるかもしれません。




春の買い付けでとっても気に入ってしまったブイヨンボウル。
蓋がボロボロなんですけど、そんなところも素敵に見えてしまう、南仏陶器にはすごい魔力があります。(笑)





しかも泊りがけで結構遠くの市まで行ったのに、マルセイユの業者さんだったりして。爆





蓋の洋梨、フランスではただの梨が、とっても可愛くて、蓋のカケを見ながらも全体の雰囲気に負けて仕入れました。


窯が判明していないのですが、南仏の素敵な器です。
細かな貫入、黄釉と緑釉の組み合わせも素敵なお品です♪







こちらもとっても個性的な、小さめのオクトゴナル皿2枚。

南仏陶器のぽってり感がたまりません。




お色がまだらに見えていますけれども、どうやらシミではなく、釉薬の色が混ざっているようです。

意図的ではないと思います。
南仏らしく。

裏側の釉薬と表と多少色の違う釉薬で、2回は釉薬がかけられた(南仏の職人さんにとっては)手の掛かった作りです。





かなり古いものだと思いますが、はっきりした窯と年代は分かっておりません。

横の厚みをご覧ください!

小さいのに重みがあります。
これだけ厚ければ、そう簡単には割れないでしょうね。(笑)




オムレツみたいなお色です。

あ、焦げなかったらのお話です。




もう一枚の方は、まだらがなくて、すっきりしています。



このムラの多い作りは、わざと作ろうと思ってもそうそうできないのではないかと思います。(笑)





そして厚ぼったい!




こちらも無骨な雰囲気がたまらない、南仏陶器。

ビオットなどのコートダジュール地方か、マルセイユのお隣のオーバーニュか、ユゼス方面か、またしてもはっきりした窯が分かっておりませんが、とっても雰囲気のある南仏陶器です。

いえ、こちらを売ってくれた業者さんはアプトだって、言うんですよね。。。




こちらも2枚ございます↑


そして、マルセイユのお隣オーバーニュ窯の陶器です。



シンプルなオーバル型プレートです。

南仏のはちみつの色、太陽を沢山浴びて育った植物のお花から取れたようなはちみつを連想させてくれます。





そして、ここからは、ギャルリーの方でご紹介させていただいたものをちょろとご紹介します。



アプトイエローが優しい色合いで素敵なアプト窯のオクトゴナル皿2枚。

ギャルリーの方にお写真たくさん載せております♪
https://antiquegalerieideco.blogspot.com/2019/05/apt-19.html





オムレツ色のオムレツ返し用の器もギャルリーの方にお写真たくさん載せています♪
https://antiquegalerieideco.blogspot.com/2019/05/blog-post.html





アプト窯のバルボティーヌ皿もギャルリーイデコのブログをご覧くださいませ。


アプトドラクロワ窯最期のお品です。

このバルボティーヌ以降、19世紀終わり頃から大量生産する大きな工場を持った窯に押され、当時の時代遅れとなってしまったアプト窯は一度閉鎖されてしまいます。

サルグミンヌやジアンなどのように、完ぺきな生産作りがどうしてもできなかった不器用な南仏の職人さんの悲劇でもあり、こうして時代は変わってきたわけです。





南仏陶器を大切にしてくださる方に、もらっていただけたらいいなぁ。。。と思っております。



上記のお品ものたちは、間もなくグルニエイデコのオンラインショップでお目にかかれます♪
詳細はUP後のオンラインショップでお確かめくださいませ。



グルニエイデコのオンラインショップ
http://ideco.ocnk.net/product-group/46
店長 イデコ(*^^*)

2019年5月27日

イギリスアンティーク コープランド スポード 白いレリーフ オクトゴナルプレートたち

次回更新予定のお品ものです♪

リボンとボタニカルガーランドのレリーフがくっきりして美しい、イギリスのコープランド・スポード社のオクトゴナルプレートになります。




ご覧ください、この美しいレリーフ💝





イギリスの陶器はまだ分からない部分もあって、18世紀のもの以外はお高く買わないようにしているのですが、このボロカントのムッシュがなかなかマケないマケない。苦笑

すごく粘って自分の希望する金額にしてもらったのですが、本当ならその金額でも嬉しいでしょ?って思いながら買わせていただきました。(笑)


インターナショナルな市は、ブロカンターさんたちもなるべく高く売ろうとするので、なかなかマケません。

それだけ、ヨーロッパでもアメリカでも日本でも、外国から買い付けに来ている方たちの中に高くても仕入れる方がいるためだと思うのですが。。。

このお皿も、値段交渉しているときに、オランダの買い付け業者さんが、手に取っていたので「もうこれ、売れました」って、交渉中なのにお伝えしました。爆




いけない、イデコ。

日本の業者の皆さま、フランス人のブロカンターさんから買われる際にはもっと値切ってください。





そのおかげもあって、モントローのオクトゴナルに比べれば少しお安くご提供できます。

しかも、珍しい、美しいお品です。
以前にソーシエールを取り扱わせていただいた事があります。

それも美しかった~。。。



プレートが4枚。







長方形型のプレートが2枚。

取り分け用の丈夫なお皿です。








リボンとリボンの間は菊のようなメダイヨン型のレリーフ。
ガーランドはリズムのある植物のモチーフです。






表面も比較的きれいですので、たまになら使っていただける、アンティークです。




年代は1900年頃。


ディナープレート4枚と長方形プレート2枚、深皿が1枚だけ、ございます。




深皿は裏にカケがあります。
表からは見えにくいです。

大き目のダメージがあるものと言えば、おこの深皿1枚だけになります。





いや~、美しいレリーフです❣


以上のお品ものは次回の更新、オクトゴナル特集でお目にかかれます♪
詳細などはUP後のオンラインショップでお確かめください。m(__)m

グルニエイデコのオンラインショップ
http://ideco.ocnk.net/


店長 イデコ(*^^*)


2019年5月17日

令和に入ってからの近況など♪(笑)

年号が令和になりましたが、いかがお過ごしでしょうか。

年号が変わったからと言って特に何も変わらないかもしれませんが。(笑)

私も特に書くことがない気がしたのですが、なんとなく近況を書いておこうかと思います。

そういえば先日イギリスへ行っておいて良かったなと、思っていたところです。
ブレグジットの後だったらと考えると、面倒だったのかな?とか、発送してもらうものもあったので、何より送料がお高くなってしまう前で助かりました。

これからのヨーロッパはどうなるのでしょうか。
ヨーロッパは旅行する際にはやっぱり便利だなと思いますが・・・。





全然関係ないのですが、先日ワードローブの扉に映ったもの。
太陽が何かに反射した光だったのですが、私には3人のマリアに見えました。

すみません変な事言って。

頭はおかしくなっておりません。(笑)





サマータイムに入り、日が長くなったのでアペリティフの時間が楽しい時期となりました!



マルセイユの生産者直売のマルシェはいつも新鮮な野菜や果物、ばかりではなく美味しいチーズやお花も売っています。

お花がまた畑に勝手に生えていたような野の花系で、心癒されます(*^^*)
これで6ユーロ。

野の花はあまり日持ちがしません。



数日後には残ったお花だけグラスに活けて。

蕾のうち1個はこの後お花が咲きました。
すごいですね、自然の力って。



郵便局の帰りに通ったマルセイユの道。
鎧戸や扉が古ぼけて、どんなアパートなのだろうと想像させてくれる建物。

最近郵便局から荷物が配達されるのではなく、自分で集荷ポイントへ取りに行くシステムがあって、郵便局の近くの集荷ポイントへ行くと、ユダヤ系のご家族が経営しているキオスクみたいなお店なんですけど、いつも皆さん表情がお暗くて、でも優しいんですよね。

先日もマダムお元気ですか?といつものように聞いてくれるので、肩が痛いとか太っちゃって、とかいろいろお話したいのをこらえ、「サヴァ」とお返事し、逆に「あなたは?」
と聞くと、これがまたお返事が。。。暗いんですよね。( ;∀;)

「やらせておくしかないでしょ」って言うんですよ、
え、何を?

って聞きたくなりますけど、

ユダヤ人の方って本当にアラブ人からも白人の一部のネオナチっぽい人からも嫌がらせされるって事、結構日常茶飯事みたいなんです。
嫌がらせのうちのひとつは、なんとなく知ってはいますが、ここで書いても暗くなるだけですので書きませんが。。。

はじめこのお店に荷物を取りに行き始めた3、4年くらい前は、私の名前が覚えられず(フランス人には難しいHが2か所もあるので)、挨拶もろくにしなかったので印象悪かったのですが、行くたびに元気かと聞いてくれるようになり、身分証明出さなくても小包渡してくれるし、並んでも並ばなくてまず優先して小包探してくれるようにまでなりました。

ユダヤ人の方と慣れあうには、時間が掛かるのだなと、フランスに来てから分かったことの一つです。
はじめに印象が悪いからって悪い人ではないという事が言いたいんです。

いろんな民族がいるこの国、やっぱり複雑ですね。

でも基本的に、人々はとっても人間的です。
優しい。

日本みたいに、書類に青いボールペンで書いていったら、黒いボールペンで上から書きなぞってください、みたいな変な規則はないです。(かなり前の事ですが実際に区役所で言われた事。爆。)
でも、だからこそ日本はきちんとした国なんだとは思いますけどね。

フランスなんて赤でい書いている人もいそうなくらいですよ。(笑)





こちらも郵便局の帰りに必ず通る道。(;^ω^)

昔ガレージだった誰も使っていない建物があったのですが、前にも書いたと思いますが、難民救済のアソシエーションの基地みたくなっていた時があって、建物の扉はいつも閉まっていましたが、難民が来れば食べ物をあげたり、生活の手助けなどしていたみたいです。
難民同士の結婚式があれば、大きな太鼓の音が地域中に響いていました。
完全にかくまうことはできなかったようで、周りの人は何しているか知っていたようです。
かくいう私も知っていました。

そのうち警察が来て建物は壊されたわけですが、跡地には落書きが絶えず上書きされて行きます。

そんななか、小学校低学年頃の子供たちを連れた先生たちが来て、子供たちが色を塗った紙を貼って行かれました。





全部がこんな荒れ地なのではなく、この場所だけなのですが、マルセイユにはこんなところ沢山あります。




ギャング同士の名前が書かれたかのような落書きと一緒に、「犬のふんは拾ってください」のメッセージと、子供たちが描いた(正確にはこの敷地のモノクロ写真に色付けてある)紙を下の方に貼ったりして、ほーんとごちゃごちゃしています。

ああ、マルセイユ。

普段、プロヴァンス中を回ったりして、素敵なお写真を載せることが多いので、マルセイユが素敵なところになっていることも心配で、たまにはこんな写真も載せないとねーと思いました。(笑)




そして、梱包も落ち着きましたので、次回更新の準備に入っています!





次回は南仏陶器とオクトゴナルなどを予定しております♪

コツコツ作業中です!



2019年5月9日

5月の南仏 旅行や買い付けなど♪

なんだか、ロンドンから帰ってくると、寒くなっていた南仏。

5月11日にはサントグラースなる日があって、5月でも凍り付くように寒い日があると言われています。

が、それにしても寒い!


お天気は良いのですが、風も強くとーーーっても寒かったです。



またしても陶器が展示されている博物館。

いや、この模様が気になって。

ギリシャの小アジアからマルセイユへ来た人々が、根付いてから2600年がたったわけですが、その小アジア人文化の発掘された陶器が飾ってあった博物館です。
すべてお墓から出てきたもので、遺骨が入っていたようなんですけど、日本みたいに火葬だったのですね。




完璧な形では残っていませんが、この破片でも大変貴重な資料なんだと思います。

テラコッタに黒い釉薬なのか、当時はなんだったか分かりませんが、黒い表面です。

大分前にも扱ったことのある18世紀のお皿の柄に似ていたんですよ。




だだっ広い平原に放射線状の形をした畑。

昔は池みたいになっていた湿地帯だったのだそう。

カマルグからこの辺りは湿地帯が多いんです。






前にフランスのテレビで見て、来てみたかったところ。
自然保護区で、途中車では入れないところなのですが、ここ。
http://www.compagnons-de-maguelone.org/index.php/Accueil




葡萄畑。
海沿いにある葡萄畑も珍しいのでしょうね。






意外とモンペリエからも近く、おそらく夏は人でいっぱいなんだと思いますが、まだ5月だとそれほど混んでいませんでした。



 違う場所にあるワイナリーにも♪



奥の方に飾ってあった大きな油絵。

葡萄畑の風景ですね。



なんと近づくと、このように規則正しペインティングナイフ(おそらく)で連続して描かれたものになっていました。



ワイナリーにはチャペルもあり。



サントン人形も飾ってあって。
動くサントン人形もありました。(笑)



そして、試飲。

南仏のワインらしくどれも14度以上で強いワインでした。

本当はワイン買っていくだけのつもりだったのですが、お店の方が優しくてワインカーヴも見学していきますか?と言ってくれ、すべて説明してくれてなんだか博物館でも訪れたかのようでした。



買い付けって、タイトルにもありますので買い付けの事も少しは話さないとなんですけど、本当に業者様チェックがすごくて、あまり大したことは書けません。爆
いえ、業者さんだけじゃなくても南仏にお住いの方が勘違いして違う職業のはずなのに、アンティーク販売されていたりとか。

本当なんですよ、今はフランス人の業者さんにまですごいチェックされていて、何をどこで買った、とか、どこの市に行ったとか、値段お事とかも基準にされてしまうと困るので、いつか定年退職(することがあるか分かりませんが)したらお話します。


いろーんな、裏話とか、もう話ししたくてウズウズなんですけど。(笑)
本当面白いっすよ。(なんだその言い方は)
いえ、言えないことも沢山あるんですけどね。


今の日本でアンティークの価値が下がっていることに加え(というか私が下げてたらすみません)、どこでも誰でもアンティーク状態で、これで良いのだろうか、と思う反面、そのおかげでグルニエイデコにも反映されていますので、ありがたい事だなぁと思っています。

と葛藤が続く日々でございます。




リルシュルラソルグには普通に今も年に2回くらいは行きます。

ほぼ買うものないですけど、自分の楽しみの為に♪

本当素敵な場所ですよ♪





先日見つけたもののなかから。




アプトのオクトゴナルも仕入れましたので、近いうちにご紹介したいなと思っています。



ソルグのモッコウバラが綺麗でした💕