2020年5月23日

CREIL ET MONTEREAU クレイユエモントロー いろいろな オクトゴナル プレート

次回更新予定のお品もののご紹介です♪

いろんなタイプのオクトゴナルをご用意しております!


状態の良いオクトゴナルプレートはたいてい20世紀のものですが、今回ご紹介するものはそれよりも100年も古い、19世紀初期の貴重なものばかりです。

分かりやすく言えば1800-1830年頃のものです。

日本のアンティーク業者さんが19世紀(1800年頃)と言って販売されているものは、状態が良いものであれば1920-1930年の20世紀のものの場合が多いと思います。

ただ、使用目的であれば、20世紀のモントロー半月刻印の物の方がお勧めではあります。

あとの方で、なぜ1920-1930年のオクトゴナルを19世紀(1800年代)のものと勘違いされているかも解析してみます。
業者様もご参考にどうぞ。

今回ご紹介するのは200年ほど前の物が多いですので、フチに小さなチップやキズスレなどのみられるものが多いです。
完品はありません。



はじめはグリザイユ柄のオクトゴナルから。
3枚ございます。

古代ローマの有名な人物の図柄がプリントされています。



 #1 古代ローマ建国時代の戦士たちのようです。

お写真で大体の様子は見ていただけるかと思いますが、詳細はUP後のオンラインショップでご確認ください。m(__)m


#1 柄の詳細。

なにか、有名な絵画かイラストが基になっていのでしょうね。
 グリザイユの柄が美しくカッコいいお品です。



#2
紀元前5世紀のキンキナトゥスという古代ローマ人のお話のようです。



#2柄の詳細



#3
サビニ女性たちの略奪


#3
このお話は絵画や彫刻にもなっています。


リムのデザインなんですが、このようにダイヤレリーフの羅列になっております。

クレイユの前身シャンティイ窯のオクトゴナルに見られたもので、クレイユの窯になってからも初期のレリーフになると思います。




続いてもクレイユのダイヤレリーフリムのオクトゴナルプレートです。

  4枚ご用意しております。



4枚それぞれの状態はUp後のオンラインショップでご確認くださいませ。m(__)m

すべてのフチにチップなどが見られます。

20世紀のものに比べると軽く繊細な作りです。
お手に取ってもらえれば良さが伝わるところですが。。。



そして、釉薬の成分による影響で、角度によってメタルっぽいような輝きに見える箇所があります。
光に当てないと分かりにくいかもしれません。


そして、次はパールリムのお皿2枚。


これが、20世紀のモントローのお皿に似ていますよね。

それもそのはず、よく19世紀(1800年代)として販売されているのが、これのレプリカだからです。
レプリカというか、リバイバルといった方がよいのか。
100年経った1920-1930年頃のアールデコの流行に乗って、八角のフォルムがとてもアールデコ調だったので、流行ったのだと思います。
リバイバルだから悪いという事では全くなく、逆に20世紀の物の方が使っていて心配がないです。

でも今回ご紹介するのは、本当に古い。
MONTEREAUの刻印が一直線なものです。

半月タイプのもので古い物も存在します。

だから、日本の業者さんも混乱するのでしょうね。
でもね、100年も違うといのに。。。💦




#1には貫通したヒビが2か所見られます。
ヒビは分かりにくいと思いますが、新品みたいなものをご希望の方にはお勧めできません。



このように丸いパール型のレリーフです。



#2



#2
アップで見るとパールレリーフが潰れ気味です。



当時の職人さんの「おっとやっちまった」的な声が聞こえてきそうな。

200年前のお皿ですので、こんなところも可愛いと思ってくださる方へ。




そして、深皿4枚。

深皿はまた違う刻印です。
お色も今までの物より白っぽいです。

LL&Tモントローの刻印で、当時の経営者のイニシャルとモントローの文字が入っています。
ここにお写真載せないのは、コピーだけしていかれる方がいらっしゃるので、もし間違えていたら私が悪いくなってしまうのも嫌ですし、簡単にコピーして自分が見つけた風なのも、もう本当に嫌なんです。
ごめんなさい。

私って正直者。




深皿ですので、スープ用のお皿だったのでしょうね。



 やはり、玉虫色に輝く部分が角度によって見られます。
光にあてないと分かりにくいです。

100年以上前のアンティークの食器は日常使いには向いていません。
少なくともフランスのファイアンス(陶器)と呼ばれるものは。


フランス人なら気にせず毎日でも使うところですが、日本の食器の使用に関する許容基準には達しておりません。
たまにお使いいただく程度なら問題はないと思いますが、ご気分が悪くなったりするようなことがあればすぐに使用をやめてください。(液体の多い物用に毎日使わないとそこまでならないとは思いますが。。。)

アンティーク業を続けていくなら、大切な事をお伝えすることも大切だと思っています。
日常使いされたい方が多いのも知っております。
使えないから買わないかたがいらっしゃるのもよく分かっております。
でも、これだけ年代の古い物を日常使い、ってイデコには言えません。(T_T)

日常使いをご希望の方は、戦後のもの特に1960年以降のものをご使用していただくのがよろしいかと思います。
また、現代作家さんでとっても素敵な食器を作っている方、たくさんいらっしゃいます。

それを踏まえたうえで、とにかく大切にしてくださる方にいただいてもらえたら嬉しいです。(*^^*)

素敵なオクトゴナルですので、日本だけではなく世界中が欲しいお皿ですよね。




 以上のお品ものは間もなくグルニエイデコのオンラインショップでご紹介いたします。

状態は様々です。
オクトゴナルに関しては美品と呼べる状態のものはありません。
UP後のオンラインショップで詳細をお確かめくださいませ。

更新日時のお知らせは、オンラインショップにご登録をいただいた方にお送りさせていただきます。

昔のサイトにご登録いただいていたお客様も、お手数をお掛けしますが改めてご登録しなおしてください。
ご登録方法はこちらを参考に!
https://grenieridecobrocante.blogspot.com/2020/05/mm.html

5月最終週の中頃までにはお送りできると思います!

グルニエイデコのオンラインショップ
https://grenierideco.com/
店長 イデコ(*^^*)