令和に入って、すぐにアップしたかったのですが、どうしても進まない進まない。
お待たせしており申し訳ありません。💦
先日は南仏陶器についてご紹介いたしました♪
今回は、モントロー以外のオクトゴナルといろいろなファイアンスフィーヌを少しづつご紹介して参ります。
ちょっと長めですが、お付き合いください♪
大切なお話も後の方にでてきます。
グリーンのリムが美しい花リムプレート2種類。
同じお皿のように見えますが、リムが微妙に違います。
無地の方はクレイユかシャンティイ窯のものではないかと思うのですが、刻印はありません。
でもはっきりした事は分かっておりません。
この感じですとやはり1800-1820年くらいに作られたものではないか、とは思います。
大変古いプレートです。
追記:2019/7/3
ヴィオラと書いておりますが、どうやらハートシーズというお花らしいです。
ワイルドパンジーとも呼ばれている原種なのだそうです。
現代のように改良品種されたお花ではなく、本当に素朴で可愛いお花なんですね。
教えてくださった方、ありがとうございました(*^^*)
19世紀初めのフランス、イギリス18世紀のウェッジウッドの影響を受けた、またはイギリスの技術を伝授した窯が作ったプレートたちです。
象牙色の陶器製パニエ♪
オーバルではなく真ん丸型です。
ヒビが多数見られますので、出来るだけお安い設定にさせて頂こうと思っています。
パニエレリーフとカットワークが素敵なクリームウェア。
19世紀のドイツのものになります。
小さな事はみられますが、綺麗な状態のお品です。
2枚在庫がございます。
うっすらと青いっぽい釉薬のしろが美しい、クレイユエモントローのシュクリエ。
変形オクトゴナルのフォルムに厳格があって素敵です。
ヒビ、カケなど見られます。
陰影の美しいお品です♪
白いピシェは、クレイユエモントローのお品になります。
美品です。
もう一つ、ミルクピッチャーまたはおままごと用のピシェなのでしょうか。
小さくて可愛い水差しです♪
片面の薔薇の下にヒビがあり、貫通しています。
洗った際には水が染みる感じはしませんでしたが、修理してくださるか、このままコレクション用としてもらってくださる方へ♪
薔薇とパニエのレリーフがとっても素敵です♪
そして、渋い所でロワール地方の王室御用達だった、ランジェ窯のお品。
このクリーム色の素地の上にシルバーでアクセントが付けられているのが特徴的です。
そして、こちらはご覧の通りパリのノートルダム柄のお皿。
ショワジールロワ窯のリムのレリーフが美しお品です。
ずっと、長い事うちにあった、パリのノートルダム柄のお皿が売れましたので、また入れ違いに仕入れました。
セーヌ川から見た薔薇窓側のノートルダムです。
セーヌ川クルーズでも見る側の風景ですね。
通称薔薇窓、大きな薔薇のようなステンドグラスは有名で、今回の火事の被害にはあっていないようですが、次回この美しい薔薇窓をノートルダム寺院の内側から見られるのはいつになる事でしょう。。。
表面すこし艶がなくなっています。
そして、このお皿が作られた時代には、今火事で崩壊してしまった尖塔の部分がありません。
96mあった尖塔は、1859年に完成し2019年4月に火事で崩壊してしまい、160年間存在したものでした。
ノートルダム自体は13世紀に初めの部分が完成した、尖塔よりもかなり古い建築物です。
このお皿に尖塔がないという事は、お皿も160年以上前のものと考えられます。
そして、いろいろなオクトゴナル。
モントロー以外の様々な顔です。
サルグミンヌのブルートランスファー柄が素敵なオクトゴナル。
どこか日本的に見えますね♪
クレイユエモントローの青いヤグルマギク柄のオクトゴナル。
ラブラドール刻印の時代で1900年前後になると思いますが、このころからのクレイユエモントローの釉薬には鉛が使われていないものが多くなります。
ガラスのように透明なツヤを出すのに必要な鉛。
今の陶器の釉薬にも鉛は少なからず入っていると思いますが、アンティークの食器には含有量が多くなっています。
アンティークの食器が日常使いに向かない理由の一つでもあります。
話がづれますが、ちょっと付け加えますと、鉛の含有量の多い時代の食器を特に液体類に日常的に使用していると、液体に鉛の成分が溶け出し、肝臓に障害が起こるそうです。(間違っていたらごめんなさい)
アンティークのマグカップを使っていた女性が吐き気などを起こして、原因を調べたら鉛成分だったというお話を聞いたことがあります。
しかしながら、肝臓はゆっくりながらにも回復するらしくて、使用を中止すれば徐々に治るみたいなのですが。。。
毎日使う用途でなければ、もちろん使っていただいて構わないと思います。
お客様がいらっしゃった際にアンティークの食器でおもてなし、とか、ご自身のご褒美としておやつの際に使ってみるとか。
たまに使用する分には中毒症状はでにくいのではないでしょうか。
ただ私もお医者様ではありませんので、ちょっとでも気分が悪くなったりしたら使用を中止することをお勧めいたします。
でも、実際、フランスでは古い食器を日常的に使っているご家庭の方も多く、また、現代のものでもアジアなどから輸入される格安の食器には規定外の材料が使われているものもありますし、きちんとしたメーカーでも無鉛の釉薬を使うのは困難なようですので、何が安全って気にしだしたら何も使えなくなってしまいますよね。
そうそう、話はクレイユエモントローに戻りますが、ラブラドールの刻印がある時代のクレイユエモントローはSans Plomb無鉛と記してあるものがあります。
しかしながら、気のせいかもしれませんが、この手の陶器たちはシミになりやすく、またシミが取れにくい特徴があるな、とかなり前から感じております。
陶器の表面にツヤを出し、綺麗な状態を保つにはやはり必要なものなのかもしれませんね。
そうでなくても個人的に、アンティークはもっと大切にしてほしいなぁぁぁ(T_T)
とイデコは思います!
モントロー以外のオクトゴナル達♪
3っつの深皿、それぞれに表情が違います。
オクトゴナルコレクターからお譲りいただいた、深皿たちです。
はじめのオクトゴナル深皿はValentine窯で19世紀のお品になります。
リムのパール装飾がたまにずれたりしているところが可愛いオクトゴナルです♪
Valentineのオクトゴナル♪
2枚目はクレイユのオクトゴナルです。
リムの装飾がひし形タイプのレリーフで、古典的で素敵な深皿です。
クレイユのオクトゴナル♪
ちょっと丸みがあるエッジはロンウィの20世紀中頃のオクトゴナルになります。
このころのロンウィのオクトゴナルにはなぜか刻印の無いものが多いです。
オクトゴナルは長い事人気のフォルムなんですね。
そして最後は大変古いオクトゴナル。
アルボラス窯のお品になります。
さすが、オクトゴナルコレクターさん。
いろんなタイプをお持ちです。
パリの方らしいですが、かなりいろんなタイプのオクトゴナルを手放されましたので、もうオクトゴナルコレクターではないのかもしれませんが。(笑)
沢山のファイアンスフィーヌたちが出番を待っております。
すべてのアンティークたちが、大切にしてくださる方のもとに旅立ってくれるといいなぁと思っております💕💕💕
更新まで今しばらくお待ちくださいませ。m(__)m
グルニエイデコのオンラインショップ
店長 イデコ(*^^*)