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クリーム色のオクトゴナルプレート。
フチにはグリーンで色がつけられています。
1800年頃のシャンティイ窯のオクトゴナルプレートです。なんとなくまた、謎が溶けてきましたが、このクリームウェアっぽいテールドピープ製のファイアンスフィーヌがシャンティイ、クレイユやモントロー(モントローでは見たことがないかもしれません🙏)、フォルジュレゾーで見られるのは同じ経営者クリストフポッターの影響なのでしょう。
シャンティイ窯のものに比べると少し白っぽいですが、やはりクリームがかったお色。
そしてフチにグリーンの彩色。
グリーンのラインは18世紀のイギリスのリーズ窯の伝統的な食器にも見られます。
↑こちらはウェッジウッドのプレートです。
18世紀のクリーム色のリーズウェアとは違い、透明釉薬に少し青みが入っており、すっきりした白です。
グリーンも濃く黄みがかった緑ではありません。
↑こちらもおそらく19世紀のリーズ窯の器。
余談ですが、18世紀のシャンティイ窯はポーセリン製の食器中心で生産していましたがファイアンス製の食器も生産していました。ファイアンス製の食器は極めてポントシューの食器に似ています。
資料:Victoria & Albert Museum↑ 長いことポントシューだと思われていたこの蓋付きポ・ア・クレーム。
ポントシューだとしていた方ご自身が研究の結果、2004年にシャンティイ窯から同じ型が見つかったとの事で、おそらくシャンティイ窯のものだと変更されています。
確かに蓋のお花のつまみはポーセリン製のポアクレームにも見られます。
ポントシュー窯を見本として沢山のマニュファクチュール窯が似たようなファイアンスフィーヌの食器を生産しています。
何度も言いますが、本当のポントシュー窯のお品はほとんど見つかりません。
多くは、ロレーヌ地方(リュネビル、ランベルヴィレー、サンクレモン、モワヤン、他)、ソー窯、セットフォーンテーヌ窯、ボッホ・ルクセンブルグ窯、他ヨーロッパ中の王室御用達で似たような食器が作られたものです。
フランス人からポントシューと言われても素直に信じないでください。
フランスの鑑定士も、歴史学者も間違えるほどですから、ほとんど他の窯と思っていたら間違いが少ないと思います。
話がそれましたが、
クリストフポッター氏時代のまとめです。
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Christophe POTTER (1750−1817)
1786年−1815年の間、フランス製の陶器に大きな変化をもたらした人物です。
フランス革命後にほとんどのマニュファクチュール窯が閉鎖してしまうと、シャンティイ窯は1792年にイギリス人政治家のクリストフ・ポッターに買い取られます。
クリストフポッターはシャンティイだけではなく、モントロー、フォルジュレゾーや他の窯にも関わり、独自のイギリス風ファイアンスフィーヌを生産します。
それまでフランスには存在しなかった技術を使い、それまでの赤土に白い釉薬ではなく、白っぽい素地に透明釉役を使ったファイアンスフィーヌが生産されました。
また、ファイアンス上にプリントする技術も長いことかけて特許を取り、フランスのファイアンス製食器が工業化するのもこの方のおかげだったことでしょう。
特にMにauと入った刻印”Mau”はクリストフポッター時代の刻印のようですよ。
クリストフポッター時代の刻印はこれだけに限りませんが。
最期はイギリスへ戻り、1817に亡くなりました。
モントローもクレイユも経営者は替わり、その後合併し、形は変われど1955年まで続く事になります。
シャンティイやモントローだけではなく、フランスのファイアンス製食器に大きな影響を与えた人物です。
追記:Wikiやインターネットで見た情報ですので、間違いがあるかもしれません。
私のフランス語力ではここまでが限界です。
このブログを書く気にしてくださった、情報をくださった方には大変感謝しております🙏
ありがとうございました。
間違えていること、疑問などありましたらお気軽にご連絡ください。