2022年10月9日

今月のファイアンスフィーヌ シャンティイ カイファ などなど♪

今月もファイアンスフィーヌ、ご用意しております 

やっぱり素敵ですよね。
この雰囲気。
白〜アイボリーのファイアンスフィーヌ。
イギリスで言えば女王様がお好きだったクリーム色のクリームウェア、それを模範して作られたフランスのファイアンスフィーヌ。

こちらはシャンティイ窯のオクトゴナルプレート。
テールドピープという軽めの素地で作られており、なんとも言えない現代には存在しない魅力があります。
お色がとっても出づらくて、申し訳ないのですが、黄色っぽいクリーム色です。



このお写真だと少しは伝わるでしょうか。
オンラインショップの方がいろいろ分かりやすいかもしれません。
このお色、18世紀のイギリスリーズ窯の素地の色にそっくりです。

フランスのシャンティイ城の王族が好んだものだったのでしょう。
フランスの当時の技術では出来なかった、イギリスの18世紀の美しいクリームウェアは憧れの陶器で、フランスでもそれまでのテラコッタのファイアンスに飽きて、白っぽい食器を好むようになった時期です。

白い陶器用の粘土質がパリ近郊で発見されて、王室で会議が行われ使用しても可能になったとのこと。(以前見たテレビ)
会議なしでは作れなかった陶器製の食器。
歴史を感じませんか。

その流れは19世紀中続き、白い食器が長いこと流行った形跡が見られます。

今回のお品は19世紀に入ってからだと思うのですが、フランス革命後の1800年代はじめ頃ではないのでしょうか?
間違っていたら教えて下さいね♪

知っているところではシャンティイ城の住人だったオマール公の時代になるのかな、と思っています。
これにラフなお花の絵付けがあれば、オマール窯と呼ばれるものになります。
お花の絵付け見たことのある方は、さすがです!

話長くてすみません。
また、とても強化に劣るテールドピープですが、シルバー製食器の型でできる白っぽい食器、ということの方が重要だったのでしょうね。
(シルバーなどの戦争に使える重金属はルイ14世の命令で禁止になり、陶器製の食器の生産が盛んになりました)



色の比較で、他のお皿と並べてみました。

左がシャンティイの黄色っぽいクリームウェア、中央はクリーム色っぽいアイボリー、右は白っぽいアイボリーまたはオフホワイト。

左から古い順だとすれば、どんどん白いものに嗜好が向いていったことが予想できます。


こちらは、指でひとつひとつレリーフがつけられたフリルのようなリムのクリームウェアプレートです。
イギリスのクリームウェアなのか、フランスのフォルジュレゾーなのか、以前裏の刻印にWOODと入ったものを販売したことがあります。
フォルジュレゾー窯の指導者がWOODと名前につくイギリス人だったことは分かっております。
WOODなる方はイギリスには沢山いらしゃったでしょうから、窯の特定がフランス陶器専門の私には出来ておりませんが、WOOD窯がイギリスで作ったものなのか、フランスで作ったものなのかになるとは思います。
きっちり真面目に作られるより、どこか不器用さが見えるのがフランスの当時の陶器なので、今回の少し無骨な部分が見えるのもフランスで作られたからなのかな、と思います。


ウェッジウッドのオーバルプレート。
リムの透かしとパニエレリーフが素敵です。


こちらはオー・プランター・ド・カイファの白いレリーフ皿です。
少し深さがあります。

オー・プランター・ド・カイファのスタンプの他に、テールドフェールの文字が見られます。
オー・プランター・ド・カイファは1890年創業の珈琲焙煎をメインとする高級食材店で、昭和の時代に日本にも存在したグリーンスタンプみたいに、購入金額によりスタンプが配布され集まったスタンプと景品が交換できるというサービスをしていました。

スタンプを持っている人だけが持っていた食器になると思います。



お店の名前がメインで、窯の名前が入っていないことが多いです。
テールドフェール(鉄のように丈夫な素地の意味)とバックスタンプに入れていた窯としては、クレイユエモントロー、ショワジールロワ、リュネビル、サンタマン、クレールフォンテーヌ、サルグミンなどがあったようです。
他にもまだあるんでしょうね。


窯は不明なままですが、美しいレリーフのカイファのお皿です。


ボルドー窯からブルーのトランスファー柄食器も。


パニエに入ったお花のコンポジション。
ダヴィッド・ジョンストン時代の古いものです。

平皿と、
深皿とあります。




そして、鳥のいる風景のカップ&ソーサーとケーキ皿。
セットでの販売です。


状態はオンラインショップでご確認くださいませ🙏


素敵な素敵なセットでございます。


これを見ても、19世紀のフランスのファイアンスフィーヌはイギリスがお手本だったことが分かりますね💝



気になるものはありましたでしょうか。
詳細はUP後のオンラインショップをご覧ください♪


どうぞお楽しみに❣


以上のお品ものたちはグルニエイデコのオンラインショップで販売されます。

少々お待ち下さい🙏


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また、無理をしないよう心がけておりますので、梱包にお時間いただくと思います。

発送までに1週間程、発送して商品が到着するまでに1ヶ月、またはそれ以上かかってしまう場合も出てくるかもしれません。

そうでなければ、お支払い完了後、早くて2週間程でお受取りいただけると思います。

お急ぎの方はパスされてください🙏

よろしくお願いいたします😊


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